美容師として、社会人として必要な事が
「当たり前のレベル以上」に身に付いた
襲田 莉穂さん
美容科 就職進学クラス卒業
愛媛県立新居浜東高等学校
サロン名:bon hair & make
(取材年度:2021年)
現在の仕事について
在学時から働いているbon hair & makeというお店で、美容師をしています。今は主任として後輩指導と店長のサポートをしながら、日々たくさんのお客さまを担当しています。新人の頃からずっと変わらず大切にしているのは、「丁寧で確実でスピーディーな仕事をする」こと、「癒しを提供できる美容師になる」ということです。そのために常に勉強し続けています。プロとして具体的な売り上げ目標を達成し、結果を残すことも重要ですので、努力を怠らないように気をつけています。
KOZUでの学びについて
どこへ行っても恥じることのない礼儀作法、自分で考える力、人に伝える力、確かな技術…KOZUで学んだことは数えきれないほどありますが、美容師として、社会人として必要な事が「当たり前のレベル以上」に身に付いたと感じています。KOZUには細かいところまでしっかりとマニュアルがあり、絶対に美容師になりたい!という気持ちがあれば、その想いに応えてくれる環境があります。私はKOZUを選んでよかったと、心から思っています。
学生時代の思い出は?
楽しかった思い出は、文化祭で展示するウィッグ作品の製作です。自分たちでイメージする世界を形にすることは難しかったですが、妥協せず納得いく作品を仕上げることができた経験は、仕事にも生きていると思います。私は働きながらKOZUに通っていたので、サロンでミスをした時は落ち込んだ気持ちで通学していました。そんなとき、いつも「何かあった?」と声をかけて下さったのが担任の先生です。私の話を真剣に聞き、アドバイスを下さる先生に何度も救われていました。先生には今も感謝しています。
後輩の皆さんへ
いろんなことに貪欲にチャレンジしてください。特にコンテストへの挑戦は、自分の技術に向きあう良いきっかけになります。私自身、入賞を目指し集中してレッスンすることで、自信がつき、より将来へのモチベーションを高めることができました。たとえ入賞できなかったとしても、その努力や悔しさの経験は、将来必ず役に立つときが来ると思います。臆病にならずに、積極的に行動することが夢へ近づく最短の方法です。ぜひがんばってください。
MAKING
メイキング
お客様のご希望に添うことができる
スタイリストを目標に
水野 明香里さん
理容科 ブライダルシェービング・エステ卒業
滋賀県立大津商業高等学校
サロン名:Hair Resort KIMURA & Healing space ゆらぎ
(取材年度:2021年)
現在の仕事について
シャンプー、顔剃り、シェービングなどをメインに、理容師アシスタントとして働いています。お店のメニューに対応するのと、自身の技術向上のため、営業後にメンズのカットや女性の顔剃りを練習する毎日です。女性向けエステのメニューも豊富ですので、先輩にモデルをお願いしてレッスンしています。どの技術もすぐにステップアップできるというわけではないですし、男性と女性でご希望も違うので、どちらも対応できるよう地道にコツコツとがんばっています。職場ではオーナーに細かいところまで教えていただけるのがありがたいです。期待に応えるため、一日でも早く一人前になりたいと思っています。
KOZUでの学びについて
技術もマナーも厳しく指導いただける学校だという噂をよく聞いていたので、最初は身構えていました。ですが、実際には学校の規律や目上の方への礼儀など、高校の部活動などで経験してきたことの延長のような感じで。これくらいは普通だよなあと、すんなりと受け入れて学校生活を送っていました。私は、理容師としての技術はもちろん、カラーやパーマを用いた様々なヘアスタイルを勉強して、お客様のご希望に添うことができるスタイリストを目標にしています。今後はKOZUで学んだブライダルシェービングの知識を深め、仕事に生かしていきたいです。
学生時代の思い出は?
コンクールへのチャレンジでは結果が出せずにとても悔しい思いをしましたが、自分の力不足を自覚できる良い経験でした。技術を学ぶことへのモチベーションが高まり、より集中してレッスンしていたことを覚えています。カットが苦手だった私が不安な気持ちになっていたとき、ほぼ毎日、放課後遅くまで先生にご指導いただいたことも印象に残っています。根気強く教えて下さった先生のおかげで国家試験も合格。いま、理容師として仕事をさせていただいていることに感謝しています。実はその時いただいたアドバイスは全てメモをして残しているのですが、今も仕事をする上でとても役立っています。
後輩の皆さんへ
学生時代は、放課後に練習をして帰るという毎日でした。気が付けばそれが習慣となり、就職してからも技術向上のために毎日練習を重ねています。理容師としての技術にはゴールがなく、この仕事を続ける間はずっとを腕を磨き続けなければいけないと感じています。少しずつレベルの上がっていく技術は、私の理容師としてのやりがいにもつながっています。練習する習慣は、就職してからも大きな武器になります。先生や先輩方にアドバイスをいただきクラスメイトと練習する日々を送りながら、皆さんにもそれが身に付けばいいなと思います。
MAKING
メイキング
いろんな考えの人たちをまとめる難しさと、
その方法を学べました
寺石 幸弘さん
美容科 ヘアデザイン卒業
京都府立向陽高等学校
サロン名:AINA
(取材年度:2021年)
現在の仕事について
AINAというサロンにて、店長として日々多くのお客さまを担当させていただいております。セミナー講師やカット技術のオンラインサロン運営、東京でヘアメイクの仕事もしており、幅広く活動しています。最近ではKOZUで講師としての登壇機会もいただくようになりました。
KOZUでの学びについて
KOZUには「美容師になれたら格好いいな」というような考えで入学したのですが、先生方の振る舞いや最初の授業の感じで、あ、これはもう違うなっていうのがすぐにわかりました。ある程度は厳しいんだろうと覚悟していたのですが、プロになるにはどれほど本気にならないといけないのか、それを肌で感じて気持ちが切り替わったのを覚えています。
その反面、学校生活は楽しみたいという想いが強かったので、授業以外は友達とふざけあって過ごしていました。そういうオンオフがあり、よかったなと思います。学級長をさせていただいた経験からは「人を信じて任せる」という考え方が身に付き、周囲の人の行動を見て、その人の変化に気付けるような観察力を養えたことも、自分にとって役立つ学びとなりました。
学生時代の思い出は?
学園祭の実行委員をさせていただいたことが印象に残っています。生徒目線での「こうしたい」という想いと、先生方から見た「こうしたら絶対よくなる」というアドバイスに挟まれ、どうまとめていけば良いのかを考え続ける毎日でした。視点の違いからでてくるすれ違いの中、私が間に入って落としどころみたいなのを見つけると、どちらもが納得しつつ、更に良い方向に動いていくんです。これがかなり楽しくて。いろんな考えの人たちをまとめる難しさと、その方法を学べました。先生方から寺石はやった方がいいよって言われて、なかば強引にやり始めた感があったのですが、得たものは大きかったと思います。
後輩の皆さんへ
自分ができるようになった技術でお客さまに喜んでもらえる、それをダイレクトに感じられる職業ってなかなか他の業界を見ても少ないないのかなと感じます。美容師はそういう仕事であり、KOZUを選ぶことは美容師になるための最善の選択だと思います。美容師は技術の習得に時間がかかり、お客様にファンになっていただくまでにもすごく時間のかかる、なかなか大変な仕事です。時間は限られているので、真剣に取り組むほど1日の何時間を練習に費やすかを考えることになり、何かを削ってそこに充てることが必要になってきます。だからこそ時間を大切に、できるだけ多くの事にトライしてください。新しいことを経験できる機会に、恐れずにやってみることから得られるものは、きっと自分の成長につながります。失敗してもいいから進み続けてほしいです。
仕事や授業でKOZU生の皆さんと接すると、きちんと目を見て挨拶ができること、美容師をめざすモチベーションの高さに感心します。先生方が学生を学生としてではなく、社会人として、プロとしてご指導されている環境があればこそなのかなと感じます。気がつけば自然と本気になっている、KOZUはそういう学校です。皆さんが美容師として活躍できるよう、私も応援し続けたいと思います。
MAKING
メイキング
周囲の人に助けられているんだ
ということを痛感した
野田 彩香さん
美容科 ヘアデザイン卒業
京都府立宮津高等学校(現・宮城天橋高等学校)
サロン名:igrek
(取材年度:2021年)
現在の仕事について
現在はディレクターとしてお客さま対応させていただいています。常に探究心を忘れないよう、技術を見直しながら努力する毎日です。仕事の中でうまくできない技術があると、すごく落ち込んで、自分は美容師に向いていないのかなと思うことがあります。ですが、お客さまに喜んでいただくにはどうすれば良いのだろうと分析しながらする練習や勉強が、次の仕事へのやりがいになっています。後輩が増えてきた今は、皆から目標とされるようにがんばらないと、と思っています。自分の技術を磨くため、チャレンジ精神を忘れないために、毎年コンテストにも挑戦しています。
KOZUでの学びについて
時間を守る、忘れ物をしない、きちんと挨拶をする、正しい身だしなみをする。当たり前の事を当たり前にできるようになりました。プロの美容師として働くようになり、そういう基本的なことがお客さまやスタッフとの信頼関係を作るために必要なことだと強く感じます。先生方のご指導に今、感謝しています。「KOZUの指導は厳しいですよね」とよく言われますが、私には自分で自分を鍛えているという感覚の方が強く、そのためのサポートを徹底的にしていただいていたように思います。
学生時代の思い出は?
コンテストに挑戦するようになって自分の甘さに気付き、周囲の人に助けられているんだということを痛感したことが、一番の思い出です。私は2年生からコンテストに参加し始めたのですが、1年生からがんばっているクラスメイトとの差を感じたことで、自分の弱点や練習への取り組み方を知る良いきっかけになりました。高校生の頃から継続して努力するということが苦手だった私は、コンテストへの挑戦の中でその弱点を克服したように思います。練習をつきっきりで見てくださった先生には本当にお世話になりました。思うように結果は出せなかったのですが、それで落ち込んでいると先生から「2万人いる美容学生の中でトップ数十人までいったのだから自信を持ちなさい」と声をかけていただきました。先生の言葉のおかげで努力は無駄じゃない、実力はきちんと付いていると考えられるようになり、「よし、もっとがんばろう!」という気持ちを持てたことが本当にうれしかったです。
後輩の皆さんへ
何かひとつ、誰にも負けないことを作るという気持ちを持ってがんばってください。たとえそれが叶わなかったとしても、そのためにした努力は美容師になってから必ず役に立ちます。私は接客が苦手で、仕事を始めた頃はお客様との会話がうまくできませんでした。そこで接客が上手な先輩のリアクションや会話の内容を真似することからはじめ、少しずつ自分の言葉で接客できるようにしていったんです。実はこれはコンテストの挑戦で身に付けた練習方法と同じです。
KOZUではいろんな機会を通し、先生方や先輩方のレベルの高い技術を間近で見ることができます。先輩が練習を見てくれて、ご指導いただいた日々は、本当に自分の糧になりました。積極的に周囲の人に働きかけて、技術を磨くことができるのもKOZUの魅力だと思います。
MAKING
メイキング
自分を鍛えるために
厳しい環境で学びたい
本田 峻太郎さん
美容科 ヘアデザイン卒業
富山県立氷見高等学校
サロン名:igrek
(取材年度:2021年)
現在の仕事について
スタイリストデビューして5年目の今、ディレクターという肩書をいただきました。経験を重ねるにつれてお客さまへの対応内容もどんどんと増えていき、責任感とやる気を持ってがんばっています。感性の鋭い美容師をめざしているので、新しい流行の知識を常に取り入れ、自分の技術を磨いています。美容師の技術には「ここまでできれば良い」というものがなく、終わりがないと考えているので、仕事の後には残ってかかさずレッスンしています。
KOZUでの学びについて
地元にも美容学校はあったのですが、自分を鍛えるために厳しい環境で学びたいと考えていました。伝統もあり、しっかりと教えていただけるのではという印象があり、選んだのがKOZUでした。期待通り、技術はもちろんマナーや接客の技術など社会に出てから大事なところは徹底して教えていただきました。挨拶の仕方や身なりの整え方から、爪は綺麗に切ってあるか、靴の汚れはないかなど、細かい所まで徹底してご指導いただいたことは、全てお客さまに不快な思いをさせない接客術として役立っています。
学生時代の思い出は?
私は寮生だったのですが、入寮して1日目に部屋でぼんやりしていたら、先輩からすぐにレッスン室に誘われた事が衝撃的でした。何時間もかけ富山から出て来た疲れで休みたかったのですが、レッスン室の扉を開けた瞬間にその思いは吹き飛びました。たくさんの先輩方が熱心に練習されていて、同期生もすでにワインディングができるようになっています。「これは休んでる場合ではないぞ」と思い、それからは毎日レッスンするようになりました。自分の中にあった「美容師になるための努力」の基準が変わったのは、この時だったと思います。その後、私に続く後輩が入寮してきた時は、すぐに道具を貸し、レッスン室につれていくようにしていました。いわゆる、寮の伝統ですね。コンテストへのチャレンジも良い経験になりました。残念ながら結果を出せなかったのですが、入賞を目指し手を抜くことなくがんばった経験が今の財産になっています。「自分はまだまだがんばれる」という精神が身に付いたおかげで、ここまで美容師を続けらているように思います。
後輩の皆さんへ
コンテストへの挑戦は、絶対にして欲しいことのひとつです。私の経験ですが、ひとりで何かを達成しようとすると、結構早い段階で限界がきます。その壁を越えるためには周りの人の力が必要で、仲間でもありライバルでもあるクラスメイトや、先生方、先輩方がその力を与えてくれます。練習の中で、積極的に頼ると良いと思います。そして自分の強み、弱みを見つけ、仲間や先生との絆を作って欲しいと思います。
私は今も毎年コンテストに出場するようにしています。もちろん優勝もめざしていますが、その過程で学んだことや得た気付きをお客さまに提供し、喜んでいただくことが狙いのひとつです。職場の後輩を育てて行くためにも、その経験の必要性を感じます。学生のうちにコンテストに参加することで、授業だけでは経験できない学びと気付きを得られると思います。
MAKING