受賞の経験が、
自分の成長とプロとしての自信に
上野山 貴也さん
理容師
2018年卒業生
和歌山県立箕島高等学校 出身
(取材年度:2020年)
社会人になったときに困ることのないよう、
がんばった日々
実家が理容店を営んでいて、祖父母・父が理容師、母が美容師で、自然と理・美容業界をめざすことを決めていました。
父がKOZUの卒業生だったので、KOZU以外は考えていませんでした。
学生の頃は他の人から見て模範となる人になろうとがんばっていました。技術はもちろん、身だしなみや礼儀・行動についても、社会人になったときに困ることのないよう、学生のうちから身に付けようと努力しました。
KOZUの指導力や授業での実践経験で身に付いたことは、働き出してから周囲との差を感じました。
いろんな視点からの教えや
意見を吸収し、技術を磨いた
学生時代、最初はコンテスト出場に興味がなかったんです。
あるとき、毎日コンテストに向けて練習しているクラスメイトに刺激され、出場してみたコンテストで思うとおりの結果が出せず悔しい思いをしました。その経験があって、いろんなコンテストに挑戦して優勝したいという意識が大きくなっていきました。
2年に入ってすぐの全国大会では、出るからには賞をとりたいと寝る間も惜しんで朝練夕練を重ねました。先生方にご指導をいただきながら、「うまいな」と感じたら他校生にも積極的に声がけしてレベルアップに励みました。いろんな視点からの教えや意見を吸収し、技術にバリエーションを持たすことができた結果、ミディアムカットで準優勝をいただくことが出来ました。
コンテストへの挑戦は自分へのインプット
数々のコンテストへの挑戦は、さまざまな経験を持つ人の技術を間近で見られるなど、自分にとって得るものが多い経験でした。世界大会もスキルアップの一環として参加しました。海外のライバルたちの技術を目の当たりにし、インプットが追いつかないほど得るものが多くありました。
世界大会で団体3位という結果を出せたことは自分の自信となり、これまで以上にお客様への提案力や接客力を高めていこうという気持ちにつながっています。
後輩の皆さんへ
社会に出てからの成長につながる経験を
積んでください
社会人になるとまたいろんなものの見え方が変わってきます。
私の場合は、質の高い技術とサービスを身に付けたいと考え、競争率も高く、技術・サービスも勉強になると感じた東京で就職を決めました。今、日々の仕事の中で理容の奥深さに改めて気づくと共に、美容の世界も気になりはじめています。
学生のうちにしっかりと自分のやりたいことを見定め、たくさんの経験を積むことが社会に出てからの成長に役立つと改めて感じます。悔いのない毎日を過ごしてください。
MAKING
メイキング
2年間で蓄積された
技術と人間力が、
今につながっている
重松 学さん
理容師
2018年卒業生
崇徳高等学校 出身(広島県)
(取材年度:2020年)
KOZUで得た、かけがえのない仲間との日々
理容師をめざしたきっかけは、中学生の時。通っていたお店のカットに満足できなくなり自分で切るようになったことです。そこからセットにも興味が湧き、自分のスタイルに目覚め、自分だけでなく他の人もかっこよくしたいという願望が出てきました。
いろいろ調べた結果、コンテスト受賞の実績も多く、指導が徹底しているという評判にひかれ、KOZUで学ぶことを決意しました。
寮に入っていたのですが、最初は不安だらけでした。ですが、同期の寮生や先輩方と一緒に行動し、技術を磨くにつれ、周囲の人たちが、かけがえのない仲間となっていきました。
同期のみんなは相談相手でもあり、ライバルでもあり。先輩方との関わりは、師弟関係みたいなものだったと思います。それらの関係は今も続いていて、遠く離れていても、お互い刺激しあえる存在になっています。
学生時代の経験に助けられた
世界大会へのチャレンジ
KOZUの学生生活は、コンテストに向けての練習経験や先生方のアドバイス、クラスメイトとの関わりの中で、自分の成長を感じる日々でした。特に1年生の時、KOZUヘアフェスティバルに向けて努力し、結果として優勝できたことは、自分にとって大きなステップになったと思います。
社会人になってからは2年目に、初めて世界大会に挑戦しました。
正式な世界大会のチームでの練習が月に2回、サロンの中でも週1~2回の練習があり、仕事と練習の両立が難しい中、学生時代の経験を生かし、ルーティンを作ることを意識して、時間の余裕をつくりました。
目標への強い想いと
周囲のサポートが結果につながった
世界大会では、コーチから『日本代表として理美容業界を背負っているつもりでいなさい』というアドバイスをいただきました。経験豊富なオーナーや先輩方にも相談を重ね、前日ギリギリまで一生懸命練習して、本番で自分の力を出しきる。それだけの思いでがんばりました。
「絶対に結果をだしてやろう」という強い気持ちで準備をした結果、自分の思い通りのスタイリングができた時の達成感と優勝できたときの喜びは忘れられません。
メンズのセットの競技で優勝したことが、自分の技術への自信となったことはとても大きな経験となりました。今、世界大会の優勝者だというプレッシャーがいい緊張感となって、日々の仕事への取り組み姿勢に影響しています。
今後は後に続く後輩のために、大会に向けてがんばれる環境も作っていきたいです。
後輩の皆さんへ
自分の夢、目標に向かってがんばってください
KOZUは確かな技術・礼儀マナーが身に付く学校であり、コンテストにも強いです。一生懸命サポートしてくれる熱い先生方がいます。同じ目標に向かって励まし合い、がんばり会える仲間がいます。
自分のやりたいことを見つけて一生懸命励んでいれば、絶対、夢は叶うと思います。
自分の次の目標は、年齢制限のない日本の大会で結果を出し、一番になること。
皆さんも自分の夢、目標に向かってがんばってください。
MAKING